扇芝智也


昨年に続きトップバッター、そして撮影もお願いしている。今年のタイテをしばさんに見せた時に「トップ、嫌なわけじゃないんやけど寂しいんよ~」と言われたのだが、畑とタイテを組むときに「しばさん以外ないよな」と言って決まった旨を伝えた。引き込むライブ力がある、いつも一緒にいるので僕らの意志を汲み取ってくれやすい、そして大池音楽祭に第一回から出てくれているので空気感を知ってくれている。総合的に観てしばさん以外考えられない。ちなみに今年はO.Aで僕がお父さんと漫才をするので、本当のトップは僕。それに合わせて大池に来るとしばさんも観れる仕組みになっている。トッパーだからこそ出るしばさんの凄みをぜひ感じて欲しい。

こすけ

 

扇芝さんが店主を務めるLive-Bar MagaYura。そこに無造作に置き去りにされたコピー用紙に、時折僕は目を奪われる。扇芝智也の詩がびっしりと詰まったそれらを盗み見ながら、いつも時間の流れが遠くなるのを感じる。

新曲ラブソングしか歌ってはいけない、という企画を一緒に3年程やっていた。回を重ねる毎に、絞りカスのようになっていくラブとは裏腹に、言葉と音の密度は深化の一途を辿っていった。憧れや驚き以上に、その瞬間を間近で感じられた事がただ嬉しく、同時に見惚れていたのだ。そう、ラブです。

ボロ雑巾になるまで歌い続けて欲しい、音楽の詩人です。今年も昼イチの大池で、存分に感じて欲しい。

畑拓朗