北川知早


前回の大池音楽祭、ちさちゃんが歌い出した瞬間にガッと空気が変わったワンシーンを強烈に覚えている。しっかり突き刺さる言葉が心地良い風に乗って届くすごい音楽、いつ観てもびっくりしてしまうぐらいにかっこいい。前回の大池音楽祭で、320さんと一緒に「言葉を届けようとする力が大事」的な話をしていて、確かにちさちゃんはその力がすごいから響くんだろうな〜と思う。ギターの引き方や声の出し方、全てが洗練されているのが一目瞭然。しかも毎回毎回観るたびに精度が上がっているので、この日のちさちゃんはこの日が現時点での最高点、楽しみ。

こすけ

 

自然体。僕の好きな弾き語り演奏は、いつもそんな空気を身に纏っている。はにかんだり、時折ポロッと言葉が溢れたり。思わず観ている方も心が綻ぶような瞬間は、やはり生演奏ならではと胸が温かくなる。そんな中、いつ観ても自然体を感じる人はというと、真っ先に北川知早が浮かぶ。昨年、まるで近所からフラッとやって来たかのようにのびのびと大池で歌う姿には、涙腺まで綻びだす次第だった。きっと歌う事が心から大好きで、音楽を真っ直ぐに信じているのだろう。

あるがままで生きる事が難しい暮らしの中で、そっと隣を歩いているような優しさが歌の中にあります。大池で是非あなたの心にも!

畑拓朗