320


320さんは第一回からずっと出演していただいていて、昨年の大池音楽祭ではテントを持ってきてくれていた。昨年は雨が少し降る瞬間があったのだが、お客さんも出演者もみんなで320さんのテントに避難したシーンがあって、不思議な一体感みたいなのが生まれたのを覚えている。320さんの優しさも怖さも、思うこと・やりたいことも全部が純直で、打算のない言葉や人としての在り方がすごくかっこいい。それがナチュラルだからこそ説得力がある感じがする。その人間性がまんま乗っかった歌、ほんとにすごいです。

こすけ

 

男達で話していると、よく320さんの名前が出て来る。馬鹿な男が、デカくてカッコいい人を好きなのは少年ジャンプの時代から変わっていない。そんな中大池音楽祭を経て、遊びに来てくれた地元の友人や職場の人からも、その名が出るようになったのは嬉しい。母に至っては「あんたが最後歌うより320さんに歌ってもらった方が…」なんて真顔で言い出す始末だから笑える。それだけ320さんの歌は、人間を震わせる。

ダメダメになって町を歩いている時、ふとその歌声が頭に響く。俺はまだやれる、きっとこれからも、そして大池でも、また何度も思うのだろう。

畑拓朗